苦難や挫折などで打ちひしがれ意欲を失った状態を、牙を抜かれた狼と言ったりします
本来その人に課された使命の遂行ができなくなるということであり、歌を忘れたカナリアと言い換えてもいい
ところが、そこに落とし穴があり、本来ならば牙を抜かれた狼と呼ばれるはずだった人は、歌を忘れたカナリアおじさんと呼ばれ、その噂は町中を駆け巡り、アマチュア歌手だとかプロ崩れ歌手と認識され、歌声喫茶に引き取られていきます
本人は歌手どころか歌を歌ったりもしないのに
つまり、我々が最近連絡をとっていない友人知人たちも、歌声喫茶に引き取られた可能性があります
しかし、Wikipediaによると、歌声喫茶は1970年代までに衰退したと書かれています
では、我々のかつての友人たちはいったいどこに消えたのか
彼らは歌声喫茶にしかいるはずないのだから
彼らは歌うために生まれてきたのだから