田んぼや畑の周りには農道が通っていますが、観察してみると疑問がわいてきます
それは何か
・農道の周囲には建物が建っていない
・農道の距離の異様な長さ
です
なぜ建物がなく長距離なのかというと、農道は、本来は電車が通る線路用に整備されたからです
電車の周りに障害物があると危険なうえに、かなりの距離の道がないと電車は通れないのだから
電車が通るようになると人の往来が増え、周辺には街ができて経済が潤うため、昔から人々はこぞって線路を引っ張ってこようとしました
しかし、みんな自分の家の近くに電車を迎え入れようと開拓した結果、線路用の道はいろいろな箇所で接合していき、電車はどこを通ればいいのか分からなくなり、線路計画は次々に潰れていきました
このことは日本の人口減少問題とも密接に関係しているのであり、電車が通る周辺が栄えるということは、電車が通っていないところに住んでいる人々が線路の近くに移住してくるということであり、人々が地方から都心に集まってくることになります
しかし、線路沿いには先住者たちが既に住んでおり、したがって後から来た人たちは必然的に線路から離れた場所にしか住めません
なので、その人たちは、自分たちのところにまで線路を引っ張ってこようとして農道を作り始めます
そうすると電車が通る場所が変わってくるので、また移住騒ぎが起きます
これが日本における移民問題であり、海外の移民問題とは異質であることがわかります
また、この線路問題は、地方への移住トラブルとも無関係ではありません
地方に土地と建物を買っても、もしそこが線路用の土地だった場合、建物は違法建築物なのであり、建てた瞬間に解体業者の工事が始まります
解体業者は解体すると収入が入るので、工事を止めることはありません
なので、地方に住んでいる人たちは、自分の土地が線路用地の可能性があることを警戒しており、いつでも手放して素早く移住できるように自動車を持つようになりました
これが地方が車社会となった真の理由です