動物園に行くと、ゴリラがくるくる回ったりして生き生きしているのが見られます
なぜゴリラは生き生きしていられるのか
それはゴリラが文明を創らない選択を選んだからです
もともとゴリラはとても高い知能を持った動物で、その知能の高さは人間に匹敵すると一部では言われています
そんな高い知能を持っていながら、ゴリラは服も着なければ車を開発したりもしませんでした
大規模な集団をつくらず、産業を生み出したりもせず、自分たちと並び立つ存在である人間の管理下に入ることで、高度かつ複雑化していく定めである集団社会体制の構築をパスするという離れ業をやってのけました
これは生存戦略的スリップストリーム走法と呼ばれるものであり、この戦略をとった生き物は、強者の勢いに乗って最小限の労力で種を繁栄させることができます
しかし、安泰と思われた人間社会の未来に暗雲が立ち込めてきました
パン君をはじめとしたチンパンジーが社会で活躍するチンパンジー協力社会の終焉です
一時期はチンパンジーがテレビに引っ張りだこになり、ゴリラたちもチンパンジーに似ているので、同時に人気になることができました
しかし、現在はチンパンジーより猫や犬の方が人気になってしまったので、ゴリラの人気も吸い取られたと考えるのが妥当です
ゴリラやチンパンジーから猫などに人気が移ったのは、価値観の大きな転換点となった可能性があるのであり、従来の価値観を基礎とした産業が立ち行かなくなる可能性をも示唆しています
今までの文明がいかにゴリラに支えられていたかがよく分かったと思います
このことを絶対に忘れないでください